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 4.ファイルの操作 目次


          『エーデルパック 1102』 のヘルプ(2010.12.2付)に 対応したものです



● ここから、本文です。


        単独点図データ(EDLファイル)の制作方法と図入り点訳本(EBKファイル、EdelBook)の
       制作方法について、ファイル操作を中心に述べます。

        EDLファイルの編集中であっても、EBKファイルを開くとEBKファイルを扱うモードに切り替わります。
       逆も同様です。

        なお、起動しているエーデル60のフォーム上に、EDLファイル、または、EBKファイルを
       ドラッグアンドドロップすることで、それぞれのファイルを開いて編集する状態にすることができます。
        また、EDLファイル、または、EBKファイルをエーデル60のアイコンドラッグアンドドロップする
       ことで、エーデル60を起動し、それぞれのファイルを開くことができます。

        さらについでに言えば、EDLファイルとEBKファイルの両方について、そのプロパティで、ファイルを
       開くプログラムをエーデル60に指定しておくと、それぞれのファイルのアイコンをダブルクリックする
       ことで、エーデル60を起動し、それぞれのファイルを開くことができます。



 (1) 単独点図データの制作

 → 関連ページ (エーデルの準備(4)
描画例(1)(2)) へ

 a.  

 エーデル60を起動すると、直ちに単独の(EBKファイルに差し込むのではない)点図データ
を作成するモード
になり、すぐに作図ができます。ファイル名はデフォルト「c:\NewEDL.edl」
になっていますが、このまま作図を始めて、後で「名前を付けて保存」すればいいでしょう。

 新たに作図を始めるには、メニューバーの[ファイル] → [EDLファイルの新規作成]
クリックしてください。すると、画面がクリアーされ、デフォルトのファイル名 c:\NewEDL.edl
が与えられて、起動直後と同様の状態になり、すぐに作図が始められます。その前に、
編集中のファイルに変更があった場合は、保存するかどうか尋ねてきます。

 作図の詳細については、次章以下を参照して下さい。


 b.  

 編集中のEDLファイルの対応用紙サイズを切り替えることは何時でもできます。メニューバー
[ファイル] → [用紙サイズの切り替え]をクリックすれば、タイトルバーの表示なども
含めて画面の表示が切り替わります。トグルになっています。


 c.  

 データに名前を付けて保存するには、メニューバーの[ファイル] → 名前を付けて
EDLファイルを保存]
「現在画面を EDLファイルに保存」ダイアログを
開き、保存場所ファイル名を与えて下さい。ファイル名の拡張子 .edl は自動的に付きます

 このとき、EDLファイルとは別に、EDLファイルと同じ場所に、同じ名前で、拡張子 .ezi
の図形データファイルも作られます。このファイルがないと、後述する「図形を指定して編集・
変形」
の機能が使えませんので、EDLファイルを他の場所へコピー、または、
移動するとき
は、この eziファイル も一緒におこなってください。


 d.  

 すでに作成済み、または、作成中で保存してある EDLファイルを開くには、メニューバーの
[ファイル] → [EDLファイルを開く]をクリックすれば開く「EDLファイルのオープン」
ダイアログ
で指定して下さい。

 このダイアログでは、表示中のフォルダにEDLファイルが存在し、ファイル名の欄に「この
まま開けばサムネイル表示します」と表示
されているときに「開く」をクリックすると、名前が
表示されていたEDLファイルのすべてを一覧形式でビジュアルに表示(サムネイル表示)しま
すので、ここで開きたいEDLファイルをダブルクリックすることでもそれを開くことができま
す。この後、このサムネイル表示自体はメインフォームの背後に残っていますので、先と同じ
フォルダにあるものなら、このサムネイル表示をクリックしてアクティブにし、ここから改めて
別の EDLファイルを開くことができます。

 最近保存したデータなら履歴に登録されていますので、メニューバーの[ファイル] → 
[履歴から EDLファイルを開く]
のサブメニューから選択することもできます。


 e.  

 メニューバーの[ファイル] → [EDLファイルの上書き保存]をクリックすると、直ちに
上書き保存が実行されます。上書き保存は、F10キー、または、Ctrl+Sキー
(Ctrlキーを押しながら Sキーを押す)でもできます。安全のために、適宜保存するように
すればいいでしょう。
上書き保存のときにバックアップファイルを作るかどうかは、メインメニューの[オプション]
→ [ファイル]
で設定できます。


 f.  

 データが完成して点字印刷をおこなうには、まず、その EDLファイルを開いてください。
 そして、メニューバーの[ファイル] → [点字印刷]をクリックすると、「点字印刷」
ダイアログボックス
が開きますので、印刷部数などを指定して「印刷」ボタンをクリックすれば
印刷が始まります。

 印刷には各種の設定が必要ですが、ほとんどの事項は一度設定した値が保存されます。
 詳しくは「印刷」の章を 参照してください。

    

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 (2) 図入り点訳本の制作

 → 関連ページ (エーデルの準備(5)
描画例(4)) へ

   エーデル60は図入り点訳本の制作をスムーズなものにします。文章データ(BSEファイル、
または、BESファイル)は他の点訳ソフトによって作成しなければなりませんが、エーデル60
は、文章データを読み込んで表示できますので、文章の中へ点図を描き込む感覚
点訳本のデータを作成することができます。以下にその手順を説明します。


 a.  

 まず、文章データを作ります。文章データは、BSEファイルとBESファイルのどちらでも
構いません。ただし、BESファイルにはグラフィックデータを入れないで下さい。
(グラフィックデータが入っていても、エーデルではそれは無視されます。)
どちらのファイルにおいても、文章ファイルは次のいずれかの形式でなければなりません。

         22行 32マス  (片面印刷、8 × 10インチ(B5)用紙用)
         24行 40マス  (片面印刷、10 × 11インチ(A4)用紙用)
         18行 32マス  (両面印刷、8 × 10インチ(B5)用紙用)
         19行 40マス  (両面印刷、10 × 11インチ(A4)用紙用)

 文章を書くとき、点図を挿入する部分を空けておきます。両面印刷用のデータの場合、
点図が裏面の文章とも重ならないように注意する必要があります。ただ、点図を挿入する
部分を広げるなどのことを含め、後から文章の修正・変更を行うことはできます。
下の e. 参照

 文章を含まず、点図だけからなる複数ページの点訳本を作成するときは、必要なページ数
持つ空白の文章ファイルを準備しておくと良いでしょう。このような空白の文章ファイルは、
次に述べる「EdelBook の新規作成」で生成することもできます。


 b.  

 エーデル60を起動します。起動直後は EDLファイル単独編集モードになっていますので、
メニューバーの[ファイル] → [EdelBook の新規作成]をクリックします。すると、
「EdelBook の新規作成」ダイアログボックスが開きますので、ここで、これから新規作成
しようとする EBKファイル名と a. で作成した文章データのファイル名をフルパスで指定して
ください。

 前者は「参照」ボタン保存先フォルダを指定し、ファイル名を与えて「開く」のボタン
クリックすれば指定できます。拡張子「.ebk」は自動的に付加されます。
 後者は、まず、ラジオボタン「既存のBSEファイル」「既存のBESファイル」
いずれかを指定してから、「参照」ボタンで探して指定してください。

 ここで、「新しいBSEファイル」か「新しいBESファイル」のラジオボタンをクリックすると、
EBKファイルと同じ名前(固定)」の文章ファイルを生成することができます。 この場合は、その文章ファイルのページ数行数1行文字数のタイプも指定してください。
 この文章ファイルは、新規に作成されるEBKファイルの中に作られます。この方法を使うと、事前に作成した文章ファイルがなくても、指定したページ数をもつ空白の文章ファイルが生成され、すぐに EBKファイルの編集を開始できます。

 こうして、点図の作成から作業を始めるということができる訳ですが、この空白の
文章ファイル
を、そのまま点図だけからなる点訳本の作成に利用することも考えられます。


 c.  

 以上で、文章ファイルの1ページ目が表示され、そこに挿入する点図を作成できる状態になります。

 表示するページは、作図領域右上のページ表示欄、または、その左右の移動ボタンで変更で
きます。点図を入れたいページを表示して、作図をおこなってください。

 文章ファイルは、ページ移動ボタンの右にある「点字/墨訳」指定欄の指定に従って、点字、
または、墨字で表示されます。この切り替えは、メニューバーの[表示] → 
[BSE/BES文章の点字/墨訳]
でもできます。

 作図の機能は強力です。詳しくは次章以下を参照してください。

 点図データはページ毎に保存する必要はありません。EBKファイルを保存するときに、そこに
内包する形でまとめて保存
されます。

 現在表示されているページの点図データを、エーデルで呼び出せる 単独のEDLファイルと
して
別に保存することはできます。このためには、メニューバーの[ファイル] → [現在画面を EDLファイルに保存]
クリックします。ここで、保存する場所とファイル名を与えてください。


 d.  

 新たに作図するのではなく、あるいは、新たな作図と合わせて、すでに作成済みの
EDLファイルを取り込む
ことはできます。

 このためには、まず図を取り込みたいページを表示してください。
そして、メニューバーの[ファイル] → [EDLファイルの取り込み]をクリックします。する
と、「EDLファイルの取り込み」ダイアログボックスが現れますので、ここで、取り込みたい
EDLファイルのひとつを指定
してください。

 このダイアログでは、表示中のフォルダにEDLファイルが存在し、ファイル名の欄
「このまま開けばサムネイル表示します」と表示されているときに「開く」をクリックすると、
名前が表示されていたEDLファイルのすべてを一覧形式でビジュアルに表示
サムネイル表示)します。
 ここで取り込みたい図の上でダブルクリックすることでも、その図を取り込むことができ
ます。サムネイル表示は残っていますので、上記を繰り返すことで、複数の EDLファイル
各々のページ
連続的に取り込んでいくことができます。

 また、、「EDLファイルの取り込み」ダイアログボックスにおいて、表示するファイルの種類
を「EBKファイル」に変更
し、表示されたEBKファイルを指定すると、そのEBKファイルに
内包されているEDL図データが表示されますので、ここから取り込むこともできます。この場合
でも、「このまま開けばサムネイル表示します」と表示されている状態で「開く」をクリックする
と、サムネイル表示します。

 ただし、「EDLファイルの取り込み」「EDLファイルの参照・合成」における「全域合成」
とは違って、そのページにすでに点図データがある場合、それは消去され、取り込まれた
点図に置き換わります


 e.  

 点図の作成に伴って、あるいは他の理由で、文章データを編集する必要が出てくることも
あるでしょう。その場合は、メニューバーの[ファイル] → [BSE/BESファイルを開く]
クリックすると、点訳ソフトが起動して現在対象としている文章ファイルが開きますので、
それを編集してください。このとき開かれる文章ファイルは、EdelBook に収められている
もの
であり、その外にある文章ではありません。

 また、このときに使う点訳ソフトを、メニューバーの[オプション] → 
[ファイル]
指定しておく必要があります。この指定は、「参照」ボタンによって、使用した
点訳ソフトの実行ファイルを探してダブルクリックすればできます。

 文章データの編集が終われば「上書き保存」をしてください。ここでファイル名(パスを含む)
を変更すると読み込めなくなります
ので、ファイル名は変更しないで下さい。そして、エーデル
に戻って、メニューバーの[ファイル] → [BSE/BESデータの再表示]をクリック
すれば、更新された文章ファイルが読み込まれて、画面の表示をやり直します。


 f.  

 文章ファイルの変更・再読込に伴って EDL図の位置を移動させる必要が生じるかもしれません。
そのページ内での移動なら[変形] → [平行移動]でできます。また、異なるページへの
移動
なら[編集]のクリップボードを利用するか、あるいは、いったん「現在画面を
EDLファイルに保存」
してからその図を消去し、移動先のページでその「EDLファイルの取り込み」をおこなうなどの方法が考えられます。
しかし、多くの図、または、すべての図のページをずらさなければならないということもある
でしょう。この場合は、メニューバーの[ファイル] → [EDL図のページ移動]で移動させて
ください。対象とするページの範囲移動の方向を指定して「移動する」ボタン
クリックすると、ページ移動が実行されます。ただし、1ページずつです。


 g.  

 EBKファイルに含まれているのではない文章ファイルを、EBKファイルに含まれている文章
ファイルと差し替える
ことはできます。
 EBKファイルを作成・保存すると、文章ファイルの内容がそこに入りますが、元の文章ファ
イルはそのまま残ります。後からこの文章ファイルを編集した場合などにこの差し替えを
行ってください。
 このためには、EBKファイルを開いてから、メニューバーの[ファイル] → 
[BSE/BESファイルの差し替え]
をクリックします。すると、「新しい文章(BSE/
BESファイル)の指定」ダイアログボックス
が開きますので、差し替えようとする文章ファイル
を指定してください。


 h.  

 EBKファイルに、それを説明するためなどのテキストを含めることができます。この
ためには、メニューバーの[ファイル] → [添付テキスト]をクリックし、ここで必要な事項を
書き込んで、「保存」します。
 添付テキストの内容を見るのも同じ操作です。
 添付テキストは、テキストファイルの形でEBKファイルとは「別に保存」したり、プリンタ
「印刷」 することもできます。


 i.  

 点図作成の作業が完了するか、または、作業を中断するときは、メニューバーの
[ファイル] → [EdelBook の上書き保存]でデータを保存してください。文章のデータと
すべての点図データがひとまとまりの書庫に圧縮されて、EBKファイルとして保存されます。

 ファイル名を変更して保存する場合は、メニューバーの[ファイル] → [名前を付けて
EdelBook を保存]
を選んでください。
 EBKファイルの保存をおこなっても、元の文章ファイル(BSEファイル、または、BESファイル)はそのまま残されます。

 上書き保存は、F10キー、または、Ctrl+Sキー(Ctrlキーを押しながら Sキーを押す)
でもできます。安全のために、適宜保存するようにすればいいでしょう。
 上書き保存のときにバックアップファイルを作るかどうかは、メインメニューの
[オプション] → [ファイル]で設定できます。


 j.  

 一度保存したEBKファイルを開いて図入り点訳本制作の作業を再開するには、メニューバーの
[ファイル] → [EdelBook を開く]をクリックして、編集したいEBKファイルを開いてくだ
さい。
 一度保存したEBKファイルは履歴に登録されますので、メニューバーの[ファイル] → 
[履歴から EdelBook を開く]
で指定することもできます。


 k.  

 編集中のEBKファイルとは違う別のEBKファイルの編集に移りたいときは、その新しい
EBKファイルを開きます。もし先のデータに変更があったばあい警告ダイアログが開きます
ので、保存してから別のファイルを開くことができます。


 l.  

 データが完成して点字印刷をおこなうには、まず、その EBKファイルを開いてください。
そして、メニューバーの[ファイル] → [点字印刷]をクリックすると、「点字印刷」ダイアログ
 ボックス
が開きますので、印刷部数や印刷範囲などを指定して「印刷」ボタンをクリック
すれば印刷が始まります。

 印刷には各種の設定が必要ですが、ほとんどの事項は一度設定した値が保存されます。
詳しくは「印刷」の章を参照してください。


 m.  

 EBKファイルは文章データと点図データをひとつの書庫に圧縮したものですが、これを展開
(解凍)
すること、また、ふたつの EBKファイルを混合(一方の点図データを他方へ追加)
することができます。これについては、「10. ツール」の項を参照してください。

 

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